Tシャツプリントの入稿データ完全ガイド|Illustrator・PDF・PNG・JPEGはどれがいい?
オリジナルTシャツを作るとき、「デザインデータは何で送ればいい?」「PNGやJPEGでもプリントできる?」「Illustratorを持っていないと注文できない?」と迷う方も多いのではないでしょうか。
TOOGUで扱いやすい入稿データは、Illustrator(AI)> PDF > PNG > JPEGの順番です。
IllustratorのAIデータが最もおすすめですが、PDFもIllustratorで編集できる形式なら扱いやすく、PNGやJPEGでもプリントできる場合があります。
また、入稿データは実際にプリントする大きさ(原寸大)で作成してください。Illustratorの場合はCMYK・単位mmでの制作をお願いしています。
この記事では、データ形式の選び方から制作時の設定、解像度、背景透過、よくある不備まで解説します。
目次
1. 入稿データはどれがいい? 2. Illustratorがおすすめな理由 3. Illustratorの推奨設定 4. PDF入稿の注意点 5. PNGがおすすめな場合 6. JPEGがおすすめな場合 7. プリント方法による違い 8. 画像の解像度 9. 背景透過とアウトライン化 10. よくあるデータの不備 11. 無料ツールでの入稿方法 12. 入稿前チェックリスト 13. FAQ
1. Tシャツプリントの入稿データはどれがいい?
TOOGUでは、プリント前の編集・加工のしやすさを基準に、以下の順番で入稿データをおすすめしています。
Illustrator(AI)> PDF > PNG > JPEG
| 形式 | 扱いやすさ | 特徴 |
|---|---|---|
| AI | ◎ 最優先 | 編集・加工しやすい |
| ◎ おすすめ | Illustratorで開ける | |
| PNG | ○ 対応可能 | 背景透過ができる |
| JPEG | △ 対応可能 | 写真・背景込みに適する |
ただし、これはデータの扱いやすさの順位であり、プリント品質そのものの順位ではありません。DTFやインクジェットでは、高解像度の画像を使用してフルカラープリントもできます。
プリント方法の特徴については、プリントについてもご確認ください。
2. Illustrator(AI)データがおすすめな理由
TOOGUで最も扱いやすいのは、Adobe Illustratorで作成したAIデータです。
Illustratorは、線や図形を数値情報として管理する「ベクターデータ」を扱えます。ベクターデータは拡大しても輪郭が荒れにくく、形状を正確に保ちやすいのが特徴です。
企業ロゴ、学校名、チーム名、文字中心のデザインなどに適しており、シルクスクリーンで必要な色分けや形状の調整にも便利です。
ただし、AI形式でも低解像度の画像を配置しただけの場合は、拡大すると画質が荒れることがあります。
3. Illustratorでデザインを作る際の推奨設定
Illustratorで制作する場合は、最初に以下の設定を行ってください。
| 項目 | 設定 |
|---|---|
| カラーモード | CMYK |
| 単位 | mm |
| 制作サイズ | 原寸大 |
| 文字 | アウトライン化 |
| 保存形式 | AI |
カラーモードはCMYKに設定する
TOOGUでは、印刷用データとしてCMYKカラーモードでの制作をお願いしています。
RGBは主に画面表示に使われるカラーモードです。RGBで作成した色は、印刷時の色変換によって見え方が変わる場合があります。
なお、CMYKで制作しても、生地の色やプリント方法によって仕上がりの色が変わることがあります。
単位はmmに設定する
デザインの単位はmm(ミリメートル)に設定してください。例えば横幅30cmでプリントする場合、デザイン幅は300mmです。
デザインは原寸大で作成する
入稿データは、実際にプリントしたい大きさで制作してください。
例えば、横幅30cm・縦25cmでプリントしたい場合は、データ上でも横300mm×縦250mmにします。
アートボードだけでなく、実際のデザイン部分が希望するサイズになっているか確認しましょう。
文字はアウトライン化する
文字を使用する場合は、入稿前にアウトライン化してください。Illustratorでは、文字を選択し「書式」→「アウトラインを作成」で設定できます。
アウトライン化するとフォントの置き換わりを防ぎやすくなります。ただし、通常の文字として編集できなくなるため、編集前の元データも保存しておきましょう。
4. PDFはIllustratorで編集できる形式で保存する
Illustratorの次におすすめなのがPDFデータです。
PDFはIllustratorでも開けますが、正常に開けて、デザインを編集・加工できる状態で保存されていることが重要です。
特に、Illustratorなどから書き出したPDFでベクター情報が保持されていれば、プリント用データとして加工しやすくなります。
一方、JPEGやPNGをPDFに変換しただけでは、ベクターデータにはなりません。また、書き出し設定によっては文字やデザインの表示が変わる可能性もあります。
PDFで入稿する際は、文字のアウトライン化を行い、Illustratorでも正しく開ける状態になっているか確認してください。
5. PNGは背景を透明にしたい場合におすすめ
PNGはロゴやイラストの入稿に使いやすい画像形式です。最大の特徴は、背景を透明にできることです。
例えば、黒いTシャツに白いロゴだけをプリントしたい場合、背景を切り抜いたPNGならプリントする範囲が分かりやすくなります。
ただし、PNG形式で保存するだけでは背景が透明になるとは限りません。背景を切り抜いてから保存してください。
また、PNGは画像データのため、元画像が小さいと拡大時に輪郭が荒れる場合があります。
6. JPEGは写真や背景込みのデザインにおすすめ
JPEGは写真や背景を含むデザインに向いている画像形式です。一般的にデータ容量を抑えやすく、比較的軽い画像を送りたい場合にも便利です。
ただし、JPEGは背景透過に対応していません。白い背景が付いたロゴを送った場合、その背景も画像として扱われる可能性があります。
また、保存時の圧縮によって細かな文字や輪郭にノイズが発生することがあります。
背景を透明にしたい場合はPNG、写真や背景込みならJPEGと使い分けると分かりやすいでしょう。
7. シルクスクリーンとDTF・インクジェットの違い
入稿データの扱い方は、プリント方法によって異なります。
シルクスクリーンの場合
シルクスクリーンは、デザインに合わせた版を作り、インクを刷り込む方法です。
PNGやJPEGで入稿した場合、版を作るために画像をトレースすることがあります。トレースとは、画像の輪郭をもとに編集可能なデータを作り直す作業です。
この工程で細い線、小さな文字、複雑な模様、手描き風の輪郭などが、元デザインと多少変わる可能性があります。
元デザインの形状をできるだけ正確に再現したい場合は、AIやベクター情報を保持したPDFがおすすめです。
DTF・インクジェットの場合
DTFやインクジェットでは、PNGやJPEGなどの画像データを利用してフルカラープリントができます。
シルクスクリーンのように版を作るためのトレースが基本的に不要で、写真やグラデーション、多色のイラストにも向いています。
ただし、元画像が粗ければプリントにも影響します。背景や白インクの扱いもプリント方式によって異なるため、背景を印刷したくない場合は注意が必要です。
プリント方法別のデータ比較
| 項目 | シルク | DTF・インクジェット |
|---|---|---|
| AI | ◎ | ◎ |
| ◎ | ○ | |
| PNG | ○ | ◎ |
| JPEG | △ | ○ |
| トレース | 必要な場合あり | 基本不要 |
| 写真・グラデーション | 制約あり | 得意 |
※対応方法はデザインやプリント条件によって異なります。
8. 画像データの解像度はどれくらい必要?
PNGやJPEGで入稿する場合は、解像度を確認しましょう。
一般的な推奨目安は、実際のプリントサイズで300ppi程度です。ppiは画像の細かさを表す単位で、数値が小さいと拡大時に画像が粗く見える場合があります。
| プリント幅 | 300ppiの画像幅 |
|---|---|
| 10cm | 約1,181px |
| 20cm | 約2,362px |
| 30cm | 約3,543px |
| 40cm | 約4,724px |
300ppi未満でも、デザインやプリントサイズによっては使用できる場合があります。
TOOGUでは、300ppi未満の入稿データで画質などに問題があると判断した場合、確認のためご連絡を差し上げる可能性があります。
なお、小さな画像を後から300ppiに設定しても、元画像にない細かな情報が増えるわけではありません。できるだけ鮮明な元画像をご用意ください。
9. 背景透過とアウトライン化の違い
背景透過とアウトライン化は、異なる作業です。
背景透過は、デザイン以外の背景を透明にする処理です。キャラクターやロゴだけをプリントしたい場合などに使用します。
アウトライン化は、文字を図形に変換する処理です。フォント情報を残したまま送ると、別の環境で文字の形が変わる可能性があるため、Illustratorで文字を扱う際は必要な作業です。
背景透過は画像の背景処理、アウトライン化は文字の形状を固定する処理と覚えておきましょう。
10. よくある入稿データの不備
デザインが原寸大ではない
横300mmでプリントしたいのに、データ上では横100mmになっているケースです。サイズの認識違いや、画像の拡大による画質低下につながります。
画像サイズが小さい
SNSやWebサイトから保存した画像は、画面表示用に小さくなっていることがあります。プリントサイズに拡大した際の画質を確認しましょう。
背景が残っている
ロゴだけをプリントしたいのに、白い背景が残っているケースです。背景が不要なら透過PNGなどを用意してください。
文字がアウトライン化されていない
フォント情報が残っていると、別の環境で文字の形が変わる可能性があります。
線や文字が細かすぎる
画面上で見えていても、プリント方式によっては細部を再現できない場合があります。特にシルクスクリーンでは注意が必要です。
スクリーンショットしかない
スクリーンショットは元データより画質が低い場合があります。可能であれば元のデザインデータを使用してください。
11. 無料ツールでデザインを作った場合の入稿方法
Illustratorは有料ソフトのため、利用できない方もいると思います。その場合は、無料のデザインツールなどで作成したデータでも入稿を検討できます。
例えばCanvaなどでは、利用プランや機能に応じてPDF・PNG・JPEG形式で書き出せます。
PDFの場合は、Illustratorで正常に開けて加工できる状態か確認しましょう。PDFが用意できない場合は、背景透過が必要ならPNG、写真や背景込みならJPEGがおすすめです。
無料ツールでも、原寸大での制作と画像の解像度を意識してください。
初めてオリジナルウェアを制作する方は、初めての方へもご覧ください。
12. 入稿前チェックリスト
- 適切なデータ形式を選んだ
- デザインを原寸大で作成した
- IllustratorはCMYK・単位mmに設定した
- 文字をアウトライン化した
- PDFはIllustratorで正常に開ける状態にした
- 背景不要の画像は透過PNGにした
- PNG・JPEGの解像度を確認した
- 実際のプリントサイズを確認した
- 細い線や小さな文字を確認した
- シルクスクリーンのトレースによる変化を理解した
- 品質の良い元データを用意した
データ形式を変換するだけで画質が良くなるわけではありません。元データの品質を保ち、プリント方法に合った形式で入稿しましょう。
注文手順は、ご注文の流れで確認できます。
13. FAQ|入稿データについてよくある質問
Q1. Tシャツプリントの入稿データは何形式がおすすめですか?
TOOGUではIllustrator(AI)> PDF > PNG > JPEGの順番で扱いやすくなります。特にシルクスクリーンでは、AIやベクター情報を保持したPDFがおすすめです。
Q2. Illustratorで作成する場合の設定を教えてください。
カラーモードはCMYK、単位はmm、デザインは原寸大で制作してください。文字はアウトライン化し、AI形式で保存することをおすすめします。
Q3. PDFでもTシャツプリントを注文できますか?
PDFも入稿データとして利用できる場合があります。Illustratorで正常に開けて編集・加工できる形式で保存してください。ベクター情報が保持されていると、より扱いやすくなります。
Q4. PNGやJPEGでもシルクスクリーンでプリントできますか?
可能な場合があります。ただし、版を作るために画像をトレースすることがあり、元デザインから細かな形状が変わる可能性があります。
Q5. 300ppi未満の画像でも入稿できますか?
300ppi未満でも、デザインやプリントサイズによっては使用できる場合があります。ただし、画質などに問題があると判断した場合は、TOOGUから確認のご連絡を差し上げる可能性があります。
お問い合わせ
「Illustratorを持っていない」「PDFでも大丈夫?」「PNGやJPEGしかないけれどプリントできる?」など、入稿データに関する疑問がある場合は、TOOGUへお問い合わせください。
デザインの内容やプリント方法によって、適したデータ形式は異なります。元データがある場合は無理に変換せず、そのデータをもとに入稿方法を検討することをおすすめします。
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